ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

オゥイエー(ss)



ベッドの上でくんずほぐれつし、ちょっと間を置く、まだまだ元気な相棒を押さえつけると、俺の腕と胸と腹と股と太腿に閉じ込められた相棒がハッハッハと朗らかに笑う、考えてみりゃテメーずいぶん変わったよなァ、昔はでかい岩みてーにむっつり凝り固まってて怒ってんだか嬉しいんだかもわかんなかったのによォ、などと言う、そういう貴様は昔から頭の周りを飛び回ってうるさくつつく鳥のような奴だったが、阿呆なところもやかましいところもまったく変わらんな、と俺は返す、けなしてやったのに相棒はハッハッハと笑い続ける、なぜこいつはこんなに軽々しいくせに不動なのだろう、その安穏を崩したくて俺は相棒の体を逆さに抱きこみ、強引に二つ巴の形を作って相手の下半身をベッドからはみ出させてやる、宙に浮いた二本の脚は曲がったり伸びたりしてバランスを取ろうとするが、俺が口と指を使い始めるとつり合いはあっけなく壊れてただ無軌道に空を蹴るだけになり、やがて、上半身ともども俺にとって都合のいい状態になる、耳当たりのいい囀りを聞きながら俺は舌舐めずる、さてうるさい鳥は手懐けた、あとはどう料理するかだ、ハッハッハ。