雨をしのぐために張った小さな天幕の下、濡れたコートを脱いだ飛段がどこからか油性ペンを取りだして自分の体に落書きを始める。尋ねれば、死体に番号をふるために換金所に置かれていたペンをちょろまかしてきたのだと言う。呆れる角都を尻目に飛段は自分の…

6/28にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 ヴェスタ様 先ほど愛の劇場様へ馳せ参じまして、文字通り舐めるようにヴェスタ様の飛段を眺めてまいりました。私のイメージは漠然としてまして、「前髪下ろしたらもてるであろう」ぐらいのことしか…

単独で仕事に出た角都から飛段へ珍しく便りが届く。そっけないはがきに筆文字で「三日前に夢でお前と会ったが何の話をしたのか忘れた、覚えているなら教えろ」と書かれている。飛段は頭をひねる。これは暗号か、それとも文面通りの無茶な要求か。考えた末、…

巨樹の根に腰をおろして雨宿りをしながら、ひとが何を考えているかなどわかるわけがないだろう、と角都がさもバカにしたように言う。貴様の儀式は感覚を共有するかもしれんが思考はまた別なはずだ、バカも休み休み言え。バカはテメーだ、と飛段も負けずに言…

暑くて寝苦しいのだろう、隣の相棒が眠りながらじたばたと動き回る。雨を避けてゆっくり眠れるよう宿を取ったというのにおかげで早く目が覚めてしまった俺は、相棒を荒く転がして遠ざけるが、奴は眠りこけながらまた転がり戻ってくる。腹立たしい。仕返しに…

飛段が、おいちょっとこっち向けや、と凄む。いくらドスの利いた声を出してもシーツの上で裸で唇を尖らせて言うのだから怖くもなんともない。同じく裸で腹這いになり愛蔵の本を読み始めている角都は、さっきまで自分が舐めまわしていた隣の男に目をやる。な…

夕刻、ごみごみした繁華街の古びた遊技場の前で、通りかかった角都と飛段に呼び込みの男が声をかける。シャチョーさんシャチョーさん、今日はよく出る日だぜ、ほら見ろ入ったお客さんみーんな尻据えて出て来やしねえ、さあさあ運試しに一発打っていきな。勝…

6/19にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 杏路様 さっそくのご確認＆すてきなご感想をありがとうございます、杏路様。いろいろダメでした…謝らねばなりませんm(__)m原作で穢土/転生された角都はあっけなく倒されてしまいました。あの武人が…

とことん陳腐な野郎だな貴様。痛い？それが俺にわからないとでも思っているのか。わざわざ口に出して言うほどのことではないだろう。もっと気の利いたセリフを話してみろ、お前が口走るたわごとに興味はないが、気が向いたら聞いてやらないこともない。しか…

杏路様からのリクエスト「穢土転生で蘇った角都はまず何を思ったのか」による小話です。なんだかあっさりしすぎてしまいました(>_ こい、と呼ばれて、おう、と返す。その意識を核として無限の塵芥があつまり、もう分解されたはずの肉体を形づくる。俺は目を…

6/17にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 杏路様 当方ナルトに関してはコミックスを数巻しか持っていないという誠にしょーがない有様なのですが、すてきな二次創作サイト様を巡って情報はがっつり得ておりますのでネタバレではありませんよ^…

6/16にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 杏路様 おお、さっそくのお知らせをありがとうございました。原作を知らないものですから誰が誰やら状態でとにかく拝読したのですが、面白い！饒舌なのに軽くない！杏路様はたくさんのCPを扱ってお…

角都の金勘定を待つのに飽きて外に出ようとしたら、そこの主であるオバサンが近づいてきて、あんたチンピラみたいだわね、ちょっと前髪おろしてみなさい印象変わるからと言い、小さな櫛でオレの髪をいじった。ふーんと思ってそのまま換金所を出て相棒を待っ…

「星隠レ商店」様のハヤト様が、拙宅の小話「カンフル剤」の飛段を描いて下さいました。美しい飛段の姿をご堪能下さいませ。 あたりが一面の雪ですと光がまわって影が薄くなりますが、雪そのものを描かずにそれを表現なさったハヤト様の腕前に感嘆するばかり…

6/14にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 ハヤト様 先ほどハヤト様宅でネットリした愛を呟いてまいりました(*^_^*)もしコメントが残っていませんでしたらご一報ください、またネットリ呟きにお邪魔いたしますので。 経験豊かな角都は腹を立…

6/13にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 20:31にコメントを下さった方へ。 ようこそいらっしゃいませ、さんぽやです^^拙宅の小話にご感想をありがとうございます。いただいたコメントの「そこに至るまでに角都と飛段に何があったのか」とい…

珍しく飛段が食料を調達してきた。鎌のワイヤーを首に巻かれた馬はもともと人に飼われていたのだろう、暴れもせずに飛段の後を野営地までついてきたのだった。屠ろうと鎌を構える飛段を角都が止める。今はまだ糧秣もあるし次の宿場までの道は遠い、これは今…

角都の下腹部にまたがったまま四肢を地怨虞によってばらばらな方向へ引っ張られ、いつもよりも奥まで貫かれた飛段は苦痛に顔をゆがめ、それでも歯を食いしばって声を押し殺す。強情な奴だと角都は考え、先ほど殴ったばかりの鳩尾を狙い澄ましてまた殴る。角…

6/11にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 HYT様 ようこそいらっしゃいませハヤト様。このところのハヤト様宅の更新に身悶えておりますさんぽやです、こんばんは。うぶくて美しい兄さんに鬼鮫さんはわかりやすく興奮してましたが、それでもそ…

※第三者視点です。 物騒な賞金稼ぎばかりの顧客の中でも特に凄腕の殺し屋が店にやってきたが、久しぶりに現れたその男が連れを同伴していたのでおれは少し驚いた。ここを訪れるときには常に一人で、ときに死体をぶら下げてくる、そんな男だったからである。…

6/9にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 VST様 本当に、政治とは何なのだろうと考えますね。国の方向を議論して決めていくこと、その優先順位の一番が勢力争いならこれは恐ろしい茶番だと思います。時間をチマチマした争いごとに費やし、何…

6/8にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 AMN様 拙宅の独り言を読んで下さってありがとうございます。国の機構はごたついていますが、民間の支え合いは有効に機能しており、ありがたいばかりです。天野様もお仕事などでお力を貸して下さって…

6/6にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 KAN様 このところナニかの死骸のようにペチャリと地面に貼りついたまま動かない拙宅にお出で下さってありがとうございます、こあん様m(__)m 大したこともない現実に揉まれてヨレヨレしていても、角飛…

政治と宗教は主題にするべきではないのですが、少し毒を吐きます。 ここ最近の国会での動きについて、私はとてももどかしく思っています。政治には個人の事情をこえた判断が必要ですし、国の目標が例えば富であるならそのために特定の国民が虐げられることが…

正直な話、オレは角都の体が大好きだ。いつもの無表情なコート姿も強そうでカッコいいが、脱ぐと角都の体はモリモリしてたり締まっていたりとやたらうねうねしていて、とんでもなくそそるのである。九十一歳の野郎の裸を見て興奮するってどうよと思わなくも…