ポルノ映画館で追っ手をやり過ごしているとき、飛段が映画の台詞に興味を示す。なあ角都、モチハダってなんだよ。追っ手の気配に集中している角都は空気を読まない質問に苛立つが、なあなあ、と重ねて聞かれて面倒くさくなり、さわり心地のいい肌のことだ、…

テレビ番組でアイドル歌手たちが自己紹介をしている。宿のちゃぶ台に肘をついてそれを眺めていた飛段が隣の角都をつつく。なあ角都よ、お前のチャームポイントってなに。一日の疲労でいささかぼーっとしていた角都は、ゆっくりと考えた末に、心臓、と答える…

死ぬ前の贄がわめくのをオレは聞いていた。もう殺したも同じだったからすっかり余裕をかましていたのである。お前を呪う、と贄は叫んでいた。お前はお前がもっとも大切にしているものを自分で壊してしまうだろう、取り返しのつかない損失を抱えて永遠に生き…

8/27にコメントをくださった方へ。ありがとうございました。 ハヤト様 ビミョーなスケッチ話にご感想をありがとうございますm(__)mイタチはそう簡単に脱いでくれそうもないですね。けど、誠実な誰かが「余計なものを取り払ったあなたの体はさぞ美しいことと…

大きな栗の木の下で二人して服を半分脱いでイチャイチャしていたとき、突然飛段がオッと言って自分の股間を指さす。見れば枝から落ちてきたのか小さな尺取虫が飛段の竿の根元に取りつき、どちらへ進むか迷うように頭を振っている。飛段はそれが先端まで行く…

スケッチ話、とりとめなく続いています。自分でもどんな話だったか確認が面倒くさいので、そろそろどこかにまとめてリンクを貼ろうか考え中です。 画材店でバイト中にデイダラに会った。暁会とかいう絵の集まりのデッサン会へ行ったとき以来だ。あのとき奴は…

あると思っていた茶屋がつぶれていたという下らない理由で俺は相棒と喧嘩をする。暑い中を歩いてきていい加減忍耐が尽きていた俺は手刀で相棒の首をはね、それを廃墟の空井戸に放り込む。井戸からはしばらく悪態がわんわんと響いてくる。俺は相棒の体ととも…

何書いてんだかよくわからないスケッチ話ですが、書いてて楽しいのでとりあえず続けています。まさに俺得^^ 大柄な見かけによらず、飛段は体が柔らかい。腰をひねったポーズも苦しがらずに軽々とこなす。せっかくのモデルの特性を活かすために俺は骨董屋で家…

好きな相手の、自分への気持ちを確かめたい。そんな薄気味悪いほどに青い思いを角都は抑えられず、ときおり妙な形で表に出す。今日も馴染みの商人との取引後、商人の名刺を飛段に渡し「奴にはまとまった金を預けてある。俺にもしものことがあったら奴からそ…

8/21にコメントをくださった方へ。ありがとうございました。 天野様 ウチの残念な角都にお言葉をありがとうございます^^ええ！隙があればイタズラはしなければなりません！愛してはいてもヘンタイはヘンタイですからね！飛段も災難なことです。 天野様宅の生…

じゃれているうちにその気になった二人は服を脱ぎだし、先に全裸になった飛段が角都の脱衣を手伝った。しかし自分が相手を気持ち良くしようとして手を出すうちにくんずほぐれつし始め、まるで喧嘩のようになってしまう。テメーじっとしてろよォ！と飛段がわ…

なんだかんだとスケッチ話も5話目になりました。こんな日陰の話を読んでくださる方、本当にありがとうございますm(__)m アパートから出るとすぐに汗が噴きだしてきた。まるで湯の中を歩いているようだ。飛段は額をぬぐい、その手をシャツにこすりつけた。 歩…

8/17にコメントをくださった方へ。ありがとうございました。 ゆに様 本当に暑い日が続きますね。そんな中、変わらず拙宅までお越しくださってありがとうございます。 誕生日話へのご感想をありがとうございました。脚は「優しくねちねちと」くっつけるんでし…

8/16にコメントをくださった方へ。ありがとうございました。 ハヤト様 コソコソ更新のスケチ話にご感想をありがとうございます。角都の絵の腕前は可もなく不可もなくといった感じを想定してますが、特に個人モデルをゲットしてからは楽しんで描いていること…

どうにか期限内に帰り着いたオレが、それでも隠れ家まであと百メートルというところを杖とともに猛進していると、扉が開いて相棒が姿を見せ、こちらへ近づいてきた。片足で歩くのはもううんざりなので相棒から寄ってきてくれるのは嬉しいが、オレは勝負に勝…

やるべきことをやらずに小話を書くダメ人間のさんぽやです。ああ困った、こんなときに限って書くことがすげー楽しい。そう言えば昔からテスト前になると部屋の掃除をするダメ子でした。きっとずっとこのまんまだ…。 なかなかポージングが安定しない飛段に角…

8/13にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 こあん様 考えてみれば角都は損な人かもしれません。額当てを拾ってあげていたのに「その首の傷はみっともない」なんて言って自分の親切をぶっきらぼうに隠す人ですものね。もしボロボロの飛段が空…

片脚が腿のところでちぎれてしまった。ちぎれた部分を合わせてしばらく押さえてみたが、まるでくっつかないので、オレは諦めてその脚を背負った。捨てて行こうかとも思ったが、これだけの欠損になると再生にはハンパない時間がかかる。面倒だが持って帰って…

明日は夏のイベントなんですね。隠れヲタの当方にとっては雲の上のごとく遠い世界です。猛暑が続くようですから、皆さまお気をつけてお出かけを。 ほんの三十分電車に乗るだけで気候がこんなに違うとは驚きだ。飛段の活動範囲はアパートと仕事場が中心で、遊…

8/10にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 11:39にコメントを下さった方へ。 スケッチ話を読んでくださってありがとうございます。続きも望んでいただけてとても嬉しいですヽ(^。^)ノのろのろ更新だと思うんですが、またそのうち続きを書きま…

古本屋の店頭ワゴンをあさっていた飛段が、いかにもいかがわしそうなシロモノを買った。厚紙にけばけばしい色合いで刷られたそれは低俗雑誌の付録だったらしい双六で、それでも小さなサイコロがふたつついている。夜、隠れ家に戻ると飛段は双六を隠しから引…

8/8にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 ヴェスタ様 小話へのご感想をありがとうございます。明暗の対比に触れていただいて嬉しかったです。夏は虫やら草やらの生き物が爆発的に生まれて死ぬ季節ですが、角都にとっては青年の命も虫の命も大…

8/6にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 天野様 レス無用とのことでしたが、一言だけ。すてきな思い出話を教えて下さってありがとうございます（*^_^*）その先生は天野さんが来られてとても楽しく張りのある時間を過ごされたに違いありませ…

老人が角都に茶を勧める。わしらにとっては大変なことだからね、三回断ったんだよ、けどどうしてもって言うもんだからね。茶をすすった角都が静かな声で、他の道もあるだろう、と言う。一宿一飯の礼をするとは確かに言ったしお前の息子を殺すことはたやすい…

今日は原発についての勉強会へ行ってきました。勉強会は良かったのですが、とにかく暑くてへばりました。思い切り涼しい服を着て行ったのに…。ダメだこりゃ…。 先日の微妙な文を続けてみました。うん、後できっと直しますが、とりあえず。 暁会には決まった…

8/5にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 天野様 バトンご確認ありがとうございました。残念な仕上がりでしたが、天野様への告白ができて自分的には嬉しかったです（*^_^*） 当方にとって生まれて初めてのバトンでした。天野様は私の初めての…

8/4にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 きた様 すてきなお知らせをありがとうございました！髪が乱れた飛段の色っぽさはたまらんですね^^日ごろビッチリと髪を整えている人のあんな姿は実にめでたく良いものです。またきた様の可愛く色っぽ…

8/3にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 ハヤト様 コメント欄にお名前の欄を付け加えようと思ったまま忘れておりましたm(__)m自分も名乗りをよく忘れるものですから…。設定変えてみましたので今後は欄が出ると思います。失礼しました。 小話…

朝、髪をつかんで揺すぶられ、尻を蹴られ、みぞおちを踏まれてやっと起き出してきた飛段が大きなあくびを連発する。角都はそんな相棒をいぎたない怠け者と罵りながらも早起きして収穫してきた野生のコケモモを惜しみなく分けてやる。朝露が光るコケモモで唇…