更新もせずまったく荒涼としている拙宅にお越しくださってありがとうございます。 明日からちょいと留守にします。新年には戻ってこられると思います。 どうぞみなさま良いお年をお迎えください。

通された部屋の天井にはスプリンクラーがいくつも取り付けられていた。わざわざ趣味のために作ったのか、コンクリートの箱のような殺風景な部屋だ。男が手にしている刃物は幅広く長いわりに厚みが極端に薄く、びよよん、と間抜けな音を立ててしなったが、う…

依頼人がうつうつとしている女だった。すぐに涙を流して黙りこむ。扱いづらいことはなはだしいが金持なので無下にもできない。高級ホテルの一室で俺は女の要求をまとめようとした。別れた男が憎いから殺してほしいということか。どちらでもいいなんてことが…

数日前に狩った賞金首が宝石の原石を持っていた。角都はそれをなくさないように気をつけていたが、今日の戦闘で石はとうとうどこかへいってしまい、どんなに探しても見つからない。オレらのコートも焼けちまったから今日の戦闘は丸損。オレは宝石なんかどう…

以前殺し合いをしたことのある相手がこの町に来るらしい。俺を相当恨んでいるはずなので、どこからか情報を得て追ってきたのだろう。面倒を避けても良かったのだが、相手も高額の賞金首なので待ち受けて狩ることにした。現れた相手は以前よりもさらに強くな…

害獣の駆除なんか圧害と頭刻苦がゴオーッとやればあっという間なんだが、奴らの飼い主がインフルエンザでへろへろなんで頼るに頼れない。金欠じゃなかったらこんな仕事請けるオレらじゃないが、宿に泊まるにしても薬を買うにしても残念ながらカネがいる。い…