ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

雑記(memo)

8/31にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。

雑記・追加(memo)

8/28、29にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。

大事なポイント(ss)

ss

相棒はホントはジジイなんだってことをオレはよく忘れちまうんだけど、ときどきそれを見せつけられてあーあってなることがある。例えば、腹のことだ。奴は腹を冷やすのは良くないと言い、どんなに暑い夜でも腹に何か掛けようとする。野宿のときはオレだって…

暇な狂人の遊び(ss)

ss

そのとき相棒は例の長たらしい儀式を終えたばかりで、血なまぐさい正円と正三角形の上で肌の色をカメレオンのように変化させているところだった。胸から生えた杭は俺の手の届くところでかすかに揺れていた。妙な気になったのは、強いて言えばそのせいだった…

雑記(memo)

8/25にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。

雑記(memo)

8/24にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。

自由研究(ss)

ss

ひと仕事終えて雨隠れへ戻る道中、飛段が夏休みが欲しいと言い出した。定時で働く仕事に就いているわけでなし、好きで殺しを生業としているくせに何を言っている、と角都は呆れたが、アタッシュケースに金が詰まっている今、さしあたって道を急ぐ理由もない…

雑記(memo)

8/22にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。

想定外(ss)

ss

「通告」の続きを読みたいと言ってくださった藤堂様へ。ご要望ありがとうございました。 確かに俺は、相棒の粗末な頭を悩ませている事柄を聞き出そうと思ってはいた。別に奴のことを案じたわけではなく、俺自身のためにそうするつもりだったのだ。静かな相棒…

雑記(memo)

8/19にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。

雑記(memo)

8/17にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。

通告(ss)

ss

そいつはたまたま角都がいないところにやって来た。奴がいつ戻るのかと訊かれて、オレは知らねえなと答えた。すげー感じ悪く言ってやったのにそいつは怒らず、ただ困ったようにオレを見ていた。君たちを探し当てるのにずいぶんかかってしまった、私はもう戻…

雑記(memo)

8/16にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。

甘えた野郎(ss)

ss

角都がオレに説教する。毎回の繰り言だ。いい加減聞き飽きたが、縫い合わせてもらっている身では逃げることができない。角都の言っていることは正しいっちゃ正しい。戦闘中に喋ったり騒いだりするのは確かに無駄なんだろう、けど、どうせやるなら楽しく効果…

与えられるもの(ss)

ss

ちょっとそういう雰囲気になり、飛段が角都にキスをした。体には特に触れず、唇の端にちょん、と口づけて、顔を離す飛段が笑顔になる。そう言えばこいつはキスをした後必ず笑う、と角都は思い当る。多分照れ隠しなのだろう、そして本人はそれに気づいていな…

放っておかれて面白くなかったことについては今は言うまい(ss)

ss

誕生日にとっておきの温泉宿を奢ってやると飛段が言ったとき、くだらんことに金を使うなと言いつつも角都は喜んでいた。相変わらずの無表情だったが眉が少し上がって目が細めになっていたから間違いない。自分のアイデアが珍しく当たったことに気を良くした…

雑記(memo)

8/13にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。

いやだ(ss)

ss

飛段が目を眇めて俺を見ている。空腹になると不機嫌になるガキと同じく、何かが満たされないと奴はあのような顔をするのだが、もしかすると単に珍しがっているのかもしれない。俺は風が通るようになった頭を振り、快適さに頬をゆるめる。飛段、お前も試して…

雑記(memo)

8/10にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。

ちょっと反省(ss)

ss

「やることが同じでも、細部に宿るモラルは違う」の続きです。 珍しくオレの部屋に来た相棒は、眉も動かさずにオレをまっすぐ見ると、服を脱いで床に座れ、と言った。服を脱ぐことなんか全然平気だ、だいたい今オレはまさにコートを脱いでシャワーを浴びよう…

雑記・追加(memo)

7/9にコメントを下さった方へ。ありがとうございました

やることが同じでも、細部に宿るモラルは違う(ss)

ss

床に結跏趺坐し、経絡を順に巡らせていると、部屋に相棒が入ってきた。このようなときの常として俺は服を着ていなかった。こちらが何をしているかは一目瞭然だし、礼儀を知っている者ならすぐに出て行ったに違いない。だが飛段に礼儀を求めるのは無理という…

そうか、寂しかったのか(ss)

ss

ここしばらく異なる任に就いていた角都と飛段は夜のアジトで久しぶりに顔を合わせたが、どちらもひどく疲弊していてろくな挨拶も交わさなかった。あーあ、と飛段がわめくような欠伸をする。しけた野郎のツラ見てるとこっちまで不景気になるぜ。ひとの部屋ま…

大いなる幸運(ss)

ss

珍しく俺は地図を読みあぐねていた。情報屋から得たその図にはつい数日前にある忍が大名からの密書を落とした(と思われる)地点が書き込まれているのだが、地図そのものが粗悪である上、目印になるような構造物はおろか木さえ生えていないため、現在地点を…

あぶれ者(ss)

ss

※第三者視点です。 大して難しくもない仕事がうまくいかず、子どものころから度胸のない死にたがりだった私は簡単に死にたくなった。台所の隅にしゃがんで包丁を握ってみたが、どこか嘘のようでそれを手放し、引っ越してきた時に業者が置き忘れていったトラ…