ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

雑記(memo)

10/28にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 HYT様 こんばんはハヤト様、ようこそいらっしゃいました。アルマジロのティンからすると、人以外なら露出OKってことなんですかね?だったらズボンの中でニギニギぐらいならセーフな気もしますよ…

ロマンチスト(ss)

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このごろ夕方になると東の空から明るい星が昇ってくる。あたりが暗くなるにつれて星はさらに明るさを増し、しまいには夜空に開いた穴みたいにベカーッと光り輝く。鋭いとげのような光が放射状に長く突き出している。それを見るたび角都に似ているなァとオレ…

覆面の下でニヤニヤ笑う(ss)

ss

北風が土ぼこりを巻き上げる路上で、地図を読む俺の腕に寒い寒いと飛段が絡まりついてくる。真冬じゃあるまいし大げさな、などと理屈を言ってもしょうがない、どうせ道中退屈しての暇つぶしなのだから。あまりにうるさいので、俺は相棒のズボンに片手を突っ…

ねむい話(ss)

ss

四つの心臓たちに囲まれ、角都にホールドされたまま寝入っていた飛段が、片肘を曲げてもぞもぞと尻を掻く。心地よい疲労感にうつらうつらしていた角都は眠りを妨げられ、飛段の手を押さえるが、少したつとまたもぞもぞが始まる。静かにしろ、と文句を言う角…

雑記・追加(memo)

10/24にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 HYT様 ようこそハヤト様、いらっしゃいませ。お読み取りいただいたように、あの話はアジト内です。いつも相棒の部屋に入り浸っている飛段ですが、ときには自分の部屋も使うだろう、ということで。…

恥ずかしい(ss)

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尾獣の移動線上にたまたま位置していたその不運な町では多くの建造物が倒壊し、角都と飛段が訪れたときには復興の真っ最中で、そこらじゅうで工事が行われていた。尾獣の情報を求める角都が住民たちから話を聞いている際にもあたりには騒々しい工事音が響き…

ヨバイ(ss)

ss

夜中、部屋で角都のことを考えていたら、ひどくむらむらしてきた。いかついジジイのくせに服を脱ぐと傷だらけのところなんかグッとくる。いつも大威張りの奴が一人で無防備に眠っている姿を想像したオレは辛抱たまらず、パンツ一枚の格好のまま足音を忍ばせ…

雑記(memo)

10/21にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 KAN様 デジタルという言葉が言い得て妙です。確かにこの二人は二元論的だなあと思います。感情的にはとっても複雑なんだけれど、一番大事なところは生きているか死んでいるか、いるかいないかだと…

Viva la vie!(ss)

ss

古本を買った角都に本屋のオヤジが、よければこれも持っていってくれ、と別の本を差し出した。買い手がつかないし捨てるのも気味が悪くて、とオヤジは言ったが、中を見てなるほどと合点がいった。賞金首の死体の写真ばかりを載せた、他殺体のカタログともい…

雑記(memo)

10/19にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 VST様 ようこそいらっしゃいませヴェスタ様!お忙しいところお越しくださってありがとうございます。 ヴェスタ様のコメントを読んで、こんなに元気の出るコメントを私はどなたかに残したことがある…

雑記(memo)

10/18にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 HYT様 ようこそお出で下さいましたハヤト様。あの容姿、あの声、あの強さを備え持った角都が年下の若造にデレッデレになってしまうというギャップが角飛の魅力の一つかもしれません。キスなんてち…

雑記(memo)

10/17にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 KAN様 「たった一つの真を掴んでいるのに今ひとつ自覚がない二人」というお言葉がすべてです。ウチの角都と飛段はコミュニケーションが下手(このあたりは書き手とよく似ています)ですので、自分…

出たとこ勝負(ss)

ss

焙った肉を分け合いながら、角都は自身がときどき行うイメージトレーニングを飛段に教えようとする。眠る前に明日の戦いを頭の中で予習してみろ、問題にどう対処すれば良いのかそこで考えてみるのだ、わかったな。あーハイハイわかったってェうるせぇなァ、…

真偽のわからぬ(ss)

ss

その換金所で、珍しく飛段が焦れずに金勘定を待っていたことを角都は覚えている。忍び崩れの主人は凄絶な経験を持つ老練者のくせに容姿は驚くほど若く、四十そこそこにしか見えなかった。話がうまく、聞き手に合わせて真偽のわからぬ物語をいくらでも語り、…

雑記(memo)

10/14にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 KAN様 鬼鮫さんにお芋が二本、というイメージがあまりに自然で今さら鬼鮫さんが不憫になってきたさんぽやです。ようこそいらっしゃいませ、こあん様! ウチの下品な小話にすてきなご感想をありがと…

雑記(memo)

10/12にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 HYT様 夏毛から冬毛に変わる二人を愛でてくださってありがとうございます、ハヤト様。やはり角都の心臓のことを考えると、多少人類を残しておかなければなりませんね。それに飛段の不死も儀式によ…

ずるい生き物(ss)

ss

ビジネスホテルの小さなテレビで環境問題の番組を放映している。アホらしい、と飛段が笑う。人間がいなくなりゃ環境なんざすぐによくなるぜ、どいつもこいつもジャシン教に入信すりゃいいのによ。バカ、そいつらが言っているのは人間にとって都合のいい環境…

雑記・追加(memo)

10/10にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 KAN様 こちらこそご無沙汰しております、とは言っても恐ろしいほどの頻度でこあん様宅へ通っているのであまりご無沙汰な感じがしないのですが。首をかしげる子角都が可愛らしくて、誰かに連れて行…

け(ss)

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こあん様からのリクエスト「衣替え」による小話です。こあん様、下品ですみません^^;そして楽しいお題をありがとうございます! 飛段が俺の提案を拒絶する。もう十月も十日だぜ、衣替えはちゃんとしねーと。そうは言ってもまだ暑い日もあることだし、と俺は…

野良犬(ss)

ss

相棒とオレは狭い路地を歩いていた。背の高い家が道のすぐきわまで押し寄せていて、ふんどしのようにひょろながい空がオレたちの上に伸びている。建物の切れ目からだいだい色の夕陽が射す中、ガキどもが連れだってわあわあ喚きながら道を走ってくる。買い物…

そこはかとなくセクハラ(ss)

ss

路傍に、小屋と呼ぶのもはばかられるようなバラックがあった。作物の無人販売所だ。飛段がまずとっとと走っていき、中を覗いて、かくずーブドー、と幼子のような声を上げる。ゆっくり到達した角都はまず金入れらしいブリキの箱を振ってみるが、無音だ。空の…

きれい(ss)

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便所から戻ってきた飛段が座る角都に寄ってきて、濡れた手をさりげなく相棒の肩で拭って立ち去る。角都は知らんふりをしている。たまたま時間を持て余していた鬼鮫はそれに目を止め、おやおや、と声をかける。あんなことをされて黙っているなんてあなたも相…

雑記(memo)

10/4にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 ETU様 サイト再開のお知らせをありがとうございます。陳腐な言い回ししか使えないのがもどかしいのですが、本当に嬉しくてたまりません。自分で文を捏ねまわしていますとすぐに限界がやってきて、結…

雑記(memo)

10/3にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。 HYT様 角都は悪意には鋭く反応しそうですが、邪気のないいたずらや過ちなどはするっと落っことしそうな気がします。そもそも恐ろしいはずの自分にいたずらを仕掛ける者などいないと思っているんじゃ…

踏み絵・ション8(ss)

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河原近くに湧いていた小さな温泉。ぬるぬる褐色の上質の湯に浸かりながらもオレはそれを楽しめず、茜に染まった夕空を飛ぶコウモリどもを恨めしく眺めた。あいつら楽しそうだな、よっぽど飛ぶのが気持ちいいんだろうなァとオレが軽い気持ちで言ったのに、あ…