ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

レス(memo)

12/30、31にコメントをくださった方へ。ありがとうございました。 こあん様 こちらこそ日々こあん様の作品を糧にしておりますのに、コメントを残さずに失礼しておりますm(__)m 年末年始もなくお働きのご様子なのに、拙宅にお運びくださってありがとうござい…

present=ひとが一緒にいること(ss)

ss

野営中、こらえ性のない相棒がひどく寒がるので、俺はたまたま足元に落ちていた丸く平たい石を焚火へ入れ、適当に熱くなったそれを裂いた手拭いで巻いて相棒に投げてやった。片手でつかめる程度の大きさの簡易懐炉を相棒は腹に抱えたり両手に挟んだりし、白…

子どもかと思えば(ss)

ss

他者を容易に近づけない角都と飛段だが病原菌までは防げず、高熱を出した角都がたまらず宿を取ると、その夜のうちに飛段も発熱し、二人そろって湿った薄い布団にくるまることになった。同じ病だろうに、角都は熱に茹だり、飛段は悪寒に震えた。何度押しのけ…

よみがえる誇り(ss)

ss

※さっきまで外で月食を見ていまして、急いでガタガタ打った話です。ああ、また見に行かなきゃ。 逃げるだけのチャクラをどうにか確保していた角都は、技も力も運も使い果たしてなお戦いに執着する相棒を引きずって冷たい氷雨の中をどこまでも走った。雲が強…

本も楽しむ(ss)

ss

題名だけで衝動買いした本が成人向けのものだったので角都は後悔した。購入した書店はすでに遠く返品はできない。成人向けの本を嫌うわけではないが、勢いだけで風情のない陳腐な文章を楽しめるほど角都は若くないのだった。下品なその本を、それでも捨てる…

アシスタント(ss)

ss

食いたいなら自分で作れ、と言われた飛段が両手で挽肉をこねてハンバーグを作っている。オメーの分も作ってやるぜと言われた角都は、それなら味付けをきちんとしなければと相棒の隣に立って手伝いをする。と、手指を赤い肉まみれにした飛段が角都に声をかけ…