2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧
読んで下さるみなさまへ、ありがとうの気持ちをこめて。 なんかもういろいろギリギリです(笑)。行ってまいります。またお会いしましょう。 角都はオレにありがとうって言わねーのな、と言われた角都がわざわざ身を起こして飛段を見たのは、それが明らかに飛…
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遠くでドーンドーンという音がするから、ありゃ戦闘か?と訊いたら、角都がちょっと驚いた顔をして海の音だと言った。今夜は情報屋に会うのに海沿いの宿に泊まるから楽しみにしておけとも言われたけど、海ってのはずいぶんやかましいもんなんだろうな、とし…
多分、同じことを何度もやっていると思います。 大して強くもないようだが飛段の酒は陽気だ。常に戦忍の意識がどこかで目覚めている角都と異なり、享楽的に飲む。黙って飲みたい角都にとって、一人で愚にもつかない与太話をして勝手に満足する飛段は意外に良…
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名湯で知られる地をただ通過するのはもったいないと思ったのが間違いだった。公共の露天風呂が混浴だとは思ってもみなかった角都は、肘でつつき合ったりクスクス笑ったりする女たちに囲まれて往生した。女たちが来る前に、大した湯じゃねーや、と早々に上が…
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クリスマス関連の話。 角都は不機嫌だ。商業的な宣伝に簡単に乗る相棒にも我慢ならないが(そもそもそれは異教の行事ではないのか?)、それを黙認した自分が許せない。むっつりしている角都をよそに、飛段は購入した菓子を嬉しげにぶら下げ、隣の相棒に自分…
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昨日今日の付き合いでもないのにくだらん噂を信じるとは愚かな奴だ。多分お前もアレに興味があるのだろう。よほどの変人でもない限り人間は執着から離れられないものだが、俺の場合その対象は金に限定される。金は強く不変で愛すべきものであり、俺はそれを…
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トイレの仕切り壁越しに覗かれるのはいやなものだ。ところが飛段は平気らしい。出先で用を足そうとすると嬉々として同行し、並んで放尿しながら必ずこちらを覗きこんでくる。わざわざ見るなと言うのも煩わしく、それではと逆に角都がじろじろ眺めてやっても…
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角都を蘇生させる飛段の話。 強風にあおられて耳殻がビィと鳴った。遠い山腹で木々が波のように揺れている。頭上で鳴き騒ぐカラスは、飛段が解体した死体の饗宴に仲間を呼んでいるのだろう。自然のあふれかえる雑音の中で飛段は耳に神経を集中させる。不慣れ…
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せっかく声は殺したのに、吐き出した息が白いかたまりになって立ちのぼったので、急いでそれを吹き散らした。けど追加の息も白いから結局何もごまかせない。オレと顔を突き合わせている角都が覆面の下で「フッ」と言った。笑いやがったなクソヤローが!超ム…
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目にゴミが入ったと飛段が訴えてくるので角都は鴇色の目をじっとのぞきこむ。飛段の目にはよく異物が入るが、なぜか互いに暇な時に限られるので、角都は大抵辛抱強く相棒の要望に付き合う。瞳に集中すると顔の距離が近くなるが、時々近づきすぎることもあり…
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