2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧
角都が戻ってくるぞ、とリーダーが言った。大した賞金首を獲って大儲けしたという。リーダーがオイラたちにわざわざそれを告げたのは、このところ暁が財政的に苦しかったからに他ならない。感謝して迎えろということだろう。確かにメシの質が落ちるのはまあ…
7/29にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。
飛段が海へ行きたいと騒ぐ。ちょっとした思いつきなのだろうが、角都にダメを出されたために更に思いが募ったらしい。いつまでもやかましく騒ぎたてる相棒を角都はもてあまし、そんなに海が好きなら鬼鮫に構ってもらえ、と部屋から追い出す。膨大な量に思わ…
7/28にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。
ベッドの上でくんずほぐれつし、ちょっと間を置く、まだまだ元気な相棒を押さえつけると、俺の腕と胸と腹と股と太腿に閉じ込められた相棒がハッハッハと朗らかに笑う、考えてみりゃテメーずいぶん変わったよなァ、昔はでかい岩みてーにむっつり凝り固まって…
誰かを殺しに行くとちゅう 川をのぞいた 川底で魚がメラメラと 腹を見せて泳いでいた いそいで相棒においついて なあやろうぜと誘ったが つっぱねられた 誰かを殺してかえりみち 川をのぞいた 魚はあいかわらずメラメラと 腹を見せていた なんてこった
寒いだの暑いだの疲れただの眠いだのとわがままばかり言う飛段は我慢が足りないと角都は思う。飛段はそれは体質の違いだと主張する。オレはデリケートで感じやすいんだよ、ニブいジジイと一緒にすんじゃねーよ。とりあえず角都は相棒を一発殴っておくが、殴…
7/26にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。
こあん様からのリク「逃げ水」による小話です。こあん様、季節にぴったりのリクをありがとうございましたヽ(^o^)丿 コートが欲しかった。風通しがよく蒸れない、それでいて日光はビチッと遮る、軽いやつ。つまり今着ているのと正反対のやつだ。笠も欲しい。…
7/24にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。
「おいもたいたん。」さくま様の角飛ラフ画を見て、どうしようもなくなって書いた小話です。ウチの汗臭い二人と違って、さくま様の絵は本当に理想の角飛なのですが…。組み敷かれている飛段が角都の保護者に見える、すばらしい絵です。さくま様、勝手にイメー…
7/20にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。
7/19にコメントをださった方へ。ありがとうございました。
デイダラに、おまえ着痩せするんだな、うん、と言われた飛段はあまり気にしたことのない自分の体を鏡に映して眺めてみる。体重は多くはないと思う。けれども見た目はどうだろう?他人の体をそんなふうに見たこともなし、一般的に見て自分は太っているのだろ…
7/18にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。
打ち合わせの時間が迫っていて角都はもう行かねばならない。こんなときに限って飛段の甘え病が始まる。角都とてこんな飛段を残して行きたくはないが命令は命令だ。からみつく腕やきわどいところをこする太腿を押しのけて角都は服を着る。靴も履く。頭巾もか…
7/17にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。
梅雨が明けたと思ったら炎暑だ。むんむんとした草いきれが立ちこめる野で角都が忍を片手で縊り殺す。頸椎がこすれあって軋み、ここっ、と音を立てて砕け、引きつっていた人体がばらんと垂れ下がる。もはやそれは人の形をした皮の袋でつながる肉と骨にすぎな…
飛段がムキになって蠅を追う。角都は呆れてそれを見ている。大雨の中を歩いてきてやっと見つけた宿だというのにのんびり寛ぐこともできない。いい加減にしろ、蠅より貴様の方がよほどやかましいぞ。オレぁあいつらが嫌いなんだよ、と飛段が騒ぐ。あいつらク…
7/13にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。
狭い室内は二人分の布団を敷くとほぼいっぱいになった。相棒から遅れて共同風呂から戻った角都は窓際に転がる飛段をまたいで窓を全開にし、蒸し暑い湯上りの熱を冷まそうとした。おりしも外では強い風が吹いており、室内はすぐに湿っぽいがすがすがしい外気…
7/10にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。
飛段の手から水を飲む角都を書くつもりが、まったく別の話になりました^^; あたりにもうもうと土煙が上がる中、飛段は相棒の名を呼びながら、ついさっきできたばかりの小山の裾を歩いた。土遁使い同士の戦いはわざが大きすぎて、別の相手とやりあっていた飛…
7/8にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。
虫の知らせでもあったのだろうか、デイダラがまずそそくさと自室へ戻り、いつもはマイペースにずっと茶をすすっているイタチもそろりと消え、暁の若者たちと親交を深めようと思っていたのに一人残されてしまったマダラが自分も腰を上げかけたとき、飛段が談…
いつもはまったく気にしていない。木の葉とのできごとについても笑って話せる。けれども穴の記憶に意識が向くと、飛段は喉と鼻の奥にあっという間に湧いてくる塊に翻弄される。一度、闇夜に穴のことを口にした角都は相棒の反応に珍しく大弱りし、二度とそれ…
7/7にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。
ずっと儀式をしていなくてイラついていたオレは久しぶりの贄にやる気満々だったのだが、こいつがとんだくわせ者で、ちょっと攻撃したらすぐに死んでしまった。煽って煽って怖がらせてしみじみ殺すつもりだったのに台無しだ。角都はと言えば贄から得た賞金首…
7/5にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。
7/4にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。