いつものように野宿をしていた角都と飛段は、夜更け、ほぼ同時に目を覚ました。胎児のように丸くなっていた飛段が苛烈な寒気のあまりフグゥと変な声を出す。焚火は熾してあるが炎に触れるばかりに近づかないと熱が感じられない。互いに言葉を交わさないまま…
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