宿の部屋で飛段が角都に這い寄り、首の縫い目が痒いと訴えて額宛をほどく。書きものをしていた角都は筆を置き、相棒に向き直る。飛段の首は頑丈な中に甘い線を残し、若い樹木を思わせてすがすがしいが、布の下からあらわれた傷は赤く肉色でまるで恥部のよう…
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