真夏の夕方、角都の持ち家のひとつで飛段が蚊帳を吊る。納戸からみつけたそれをどうにか吊り終えるといそいそと中へもぐりこみ、悦に入っている。古臭いものをと角都は呆れるが、萌黄の蚊帳の中で大の字になっている相棒を見ると自分もそそられ、ふかした玉…
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