風が涼やかになった。広葉樹の葉は色を変え、日が暮れれば秋の虫がやかましく鳴き騒ぐ。なのに季節感のない阿呆な相棒が淵へ飛び込んでしまったので、角都は「先に行くぞー本当において行くぞ―」と脅しながら、しかたなく歩をゆるめる。じきに水から上がって…
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