ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

理屈抜きの浄不浄(ss)



口でしろと言われた飛段がいつもの悶着の末に後頭部をつかまれて仁王立ちの角都の股間に顔を押しつけられ、息苦しさにもがいていたとき、指を角都の尻に突きこんだ。尻たぶをつかんだ際にうっかり入ったのだと飛段は主張する。本当なのかもしれないが、悪かったなァけどなんだァそのザマ、と飛段にゲラゲラ笑われて角都のプライドは深く傷つく。ヒョ、つったなぁ角都よォ、ヒョってなんだよヒョって、ケツ刺されてそんなにたまげたのかよォ。もちろん角都はたっぷり仕返しをする。体内をしつこくつつきまわされた飛段は相棒の指の動きに合わせて声を出し、しまいに声以外のものも出す。ここぞとばかりに角都が仇を取る。フン、声でも何でも垂れ流すとはしまりのない体だな、恥知らずめ。言いながら相手の肌に舌を這わせる角都だが、さきに自分の尻に刺さった手指だけはなぜか絶対に口に近づけない。あの指はあとで消毒しなければ、とまで考えている。飛段の突起や穴はその内部まで平気で舐めまわすくせに。