ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

男の股間(ss)

天野様からいただいたコメントに触発されて書いたバカ話です。「男の沽券」の続きです。天野様、いつも楽しいコメントをありがとうございます^^これに懲りず、また遊んでやってください。



いいからレギンスを穿いてみろ、いや穿かない、とどうでも良いことで飛段と角都はダラダラと言い争った。食い下がる飛段に角都は手を焼く。自分に良かれと思って言ってくれているのはわかっている。自身、もう穿いたっていいような気もしていた(色ごとを前にして角都は初志を簡単に曲げつつあった)。だが今二人は宿におり、これから互いに裸でしたいことがあるというのに服を着ろとはいただけない。きっと穿いたら穿いたでレギンスのすばらしさについて語り合わなければならず、すぐには脱げないに違いないのだ。仕方がない穿いたままことに及ぶか、と考えた角都はそのぴったりした下着を着こみ、そこで一計を案ずる。おい、俺にはきつすぎるぞ。いっつもゆるゆるの着てっからそう思うんだろ、慣れれば平気だって。いや、どうもこのきつさは好きになれん、少し伸ばしてみよう、お前も手伝え。レギンス着用に前向きの相棒に気を良くした飛段は、命じられるままに自分の下着を脱ぎ、相棒のレギンスに自分も入り込むことで生地を伸ばすことに協力する。角都と飛段の右脚二本、左脚二本が、伸縮性に富んではいるがさすがにきつい布にぴっちりと包まれる。当然腰回りも同様だ。二枚の匙を重ねるように飛段の尻は角都の股間におさまっている。奇妙な恰好のまま角都が歩くと飛段の脚もあわせて動き、おいこれ超バカみてーじゃね、と飛段がげらげら笑う。密着する相棒の脚や尻の感触を味わいながら、角都はしばらく飛段が笑うままにしておく。尻の間の棒の熱さと閉じられない股に気づいたらそう笑ってもいられなくなるだろう。相手の胴を抱き、うなじに唇を寄せながら、角都は舌なめずりをする。レギンスもツールとしては悪くないようだ。さて、今年もじっくりいくぞ。