ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

握りこぶしのように生きてきて(ss)

こあん様からのリクエスト「成長期」による小話です。こあん様、イメージの広がるすてきなお題をありがとうございます^^



飲み会の終盤、ほろ酔いの角都がごろりと横になり、相棒の腹に顔を埋めるようにしてその太腿に頭をのせてきた。つぶれるほど飲んだわけでもないのに体調でも悪いのか、とペインが気遣い、いやいや年のせいでしょう、と鬼鮫が失礼なことを言い、狸寝入りじゃねえのか、うん、とデイダラが疑う。そんなんじゃねーよ、と返してみたもののうまく説明できない飛段は「体液をどこまで飛ばせるか」という実にくだらない話を始め、話題の矛先を相棒からそらそうとしながら片手で腿の上の頭を撫でる。年を経て、不器用ながらやっと人前で甘えることを学んだ相棒の重くて温かい頭を。