ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

買い物メモ(ss)



行為の最中に角都は不足している品を思い出し、メモをしようと筆記用具を探すがそばには何もない。今、犬の格好でつながっている相棒は喉声でウーウー言いながら尻を振り、角都の下腹部になめらかな双丘をこすりつけている最中で、結合を解くにはどうも間が悪い。しかたがないので角都は爪で相棒の背を引っ掻いて覚書を作ろうとする。強く爪を立てられた飛段は抗議の声を上げるが、息を切らせながらの語尾はすぐに裏返り、それに合わせて体の内部も収縮し始め、なんだか大変色っぽいことになってくる。角都も驚くが、せっかくの機会なので相棒の体を引っ掻き続ける。ミミズ腫れだらけの背をよじった飛段が、うああ、と声を上げる。いつもよりも激しい。震える尻に下腹を押しつけつつ、うねりに持って行かれないよう角都は心の中で買い物リストを唱える。防腐剤とトラップ用の極細ワイヤーを買わなければ、それにほらアレ、そう歯磨き粉だ、ハミガキコ、ハミガキコォ!