ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

せっぱつまったようなやさしい声で(ss)



賞金首をぶら下げたオレたちが到着したとき、目的地である換金所は忍者の集団に襲われているところだった。何人か殺しながら中に入ると部屋の中はめちゃめちゃで、手足を切り落とされた換金所の主が転がっていた。拷問されたんだろう。血まみれの肉のかたまりみたいな瀕死のそれのそばに角都は膝をつき、大丈夫だ、よくがんばった、今手当をしてやる、と言ってそいつを瞬殺し、そのままじっとしていた。オレは残りの奴らを追って外へ出た。友を悼む相棒の代わりに一人残らず捕まえて、できるかぎり残虐なやり方で殺すつもりだった。