ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

だめな大人4(ss)



準備万端のくせに、角都が開いた股の間に顔を寄せていくと、飛段は緊張してウーと唸る。なんだ気持ちよくないのか。や、いいぜ、いいけどよう、つか舐めながらしゃべんじゃねーよこの野郎。足の指までかたく曲げた飛段は、言いたいことがあるなら言え、と促されて、んあー、と困った声を出し、言いにくそうに続ける。あのさ、そこションベン出るとこで、口は食ったり飲んだりするとこだろ?だからさ、口は口同士、下は下同士でやればいいんじゃねーの?じゃなかったらテメーがオレのしゃぶってる間、オレもテメーのしゃぶるとかよォ?それに、テメーが服着てんのにオレばっかり裸ってのも変じゃね?不公平じゃね?フン、と角都は鼻を鳴らす。見かけの公平性に惑わされるな、いいか人はそれぞれ異なっているからこそ補い合える、俺とお前の戦い方のようにな、俺にとってお前は理想の相棒だが、お前にとってはそうではないのか。質問に質問で答えられた飛段は混乱し、その間に角都はどしどしことを進め、居心地悪く追い詰められていく相棒の風情を楽しむ。角都が言ったことは大局的には正しい。だが。