ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

いいものだと言いたい(ss)

さぼりにさぼっていてすみませんm(__)m。いろいろありましてへばってますが、角飛は大好き(`・ω・´)キリッ!なのであります。いつも拍手を下さる方、久しぶりの更新がこんな話だしでなんかもう本当に申し訳ありませんm(__)m



追っ手をまくために相棒と別ルートを取った角都は、目的地である情報屋のアジトの外で足を止めた。先に到着していたらしい相棒の声が中から漏れ聞こえたからである。下品な笑い声に、まあオレも神の使徒だからなァそのへんのザコにゃ負けてられねぇぜ、と得意げな声が続く。多分過ぎた世辞を額面通りに受け止めているのだろう。構わず扉を開けようとした角都は、あー角都のことォ?という頓狂な声を聞いて反射的に気配を消してしまう。澄ませた耳に相棒のいかにも無神経な声が突き刺さる。あの野郎マジ短気でよォ三十分も待たせると気が狂っちまうんだぜ、カネカネうるせーしすぐ説教たれるし、せっかくなんかいいことしてくれてもありがたみが半分つーかイマイチ素直になれねえっつーか、まあアイツも素直じゃねーからちょうどいいのかもしれねーけどよォ、あぁ奴のツラ?見たことねーの?んーそうだな牛肉ならA5ってとこかなァ。どうにも中途半端だがそこで言葉が切れたようなので、角都はすべりの悪い扉を押し開けて中へ入り、いつものように不愛想に挨拶をする。A5が何だかわからないが、できるだけ牛肉っぽくない顔をして。