ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

猛獣を飼う(ss)



角都がかなり飲んだころ、飛段はさりげなくそばへ寄り、片腕を相手の肩に回す。一方的に相棒をかわいがる機会はあまりないので、飛段はそうと気づかれないよう相手の背を軽く叩いて撫でる。角都はじっと動かずに酒を飲む。相棒をできるだけ長くじゃれつかせておくためである。どちらかがどちらかの首に噛みついたら次の遊びの始まりだ。