ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

よしよし(ss)



狙っていた賞金首を他の奴に先に狩られちまったもんだから、角都がふてくされている。拗ねたところで何にもならねえだろ、いい加減に忘れろよ、と何度も言ったんだが、むっつりとおし黙って焚火をつつくばかり。相手していられないのでオレは一人でメシを食い、武器の手入れをし、ションベンして、集めておいた枯草の上にごろりと横になった。角都は相変わらず岩のように座っている。おーい角都、とオレは最後の声かけをする。さっさと来いよ、五分早く来りゃ五分長くオレといいことができるぜ。そのとき角都は動かなかったけど、オレが狸寝入りをしているとガサガサ枯草を鳴らしてそばに寄ってきた。そしてオレは強情だが可愛い相棒とゆっくりいいことをしたんだ。