安ホテルの壁の一面が鏡だった。水銀が浮いたそれの前で強引に組み敷かれた飛段は相手を口汚く罵ったが、角都はかまわず相手の股をバレエダンサーのように大きく押し広げ、容赦なく行為を続けた。何度も突かれるうちに飛段の体はベッドの端まで移動し、やが…
不死を得た高揚感が消え、先々に思いが至ってさむざむしい孤独を噛みしめていたとき、オレは死なずに生き続ける男の話を聞いた。まず、それがどこの誰なのかつきとめるまでにずいぶん時間を費やした。男は実体のない伝説のようであり、噂を聞きつけたオレが…
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