ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

コス・野郎3(ss)

緊張感に満ちたすばらしい文を書かれる「Shuuura」のゆに様宅で、猫の日にちなんだラッブリィvな角飛文を拝読、まーすてき!と刺激を受けて急ぎ打ちました。
ゆに様、いつも萌えをありがとうございます。




部屋でデイダラちゃんとだべっていたら、あいつがオレのコスチュームコレクションを見たいと言ったので箱をひっくり返して自慢をした。ネコミミを見たあいつはちょっと引いていて、オレは不思議に思った。そういえば角都も初めて見たとき戸惑っているようだった。ネコミミなんて猫についてる耳だろ?なんでそんな反応されんのかわかんねぇと言ったら、デイダラちゃんは、これはまあ相手の嗜好を知るための道具だな、うん、と答えた。なんでもネコミミをすっげー喜ぶ奴とそうじゃない奴がいるんだそうだ。へーえと思ったけどそれっきりそのことは忘れていた。で、今日、相棒が頭をつっこんで読んでいる新聞の記事をのぞいて2月22日が猫の日だと知ったオレは、退屈しのぎの余興を思いつき、いそぎ部屋へ戻りミミを装着した。これで角都の嗜好がわかるんだなと考えて、オレはひとりでグフグフ笑った。一番あり得るリアクションは無視だが、それではつまらない。なのでオレは猫らしく服を脱ぎ、せめてもの慎みとして以前角都がオレに買い与えたケツ丸出しのパンツをはいて、ミミと揃いのシッポをケツにはさんだ。以前の反応から見て角都はネコミミ否定派と思われた。オレ自身バカバカしいと思うこの恰好を見たら、きっとすげー仕置きをしてくるだろう。わくわくと胸を高鳴らせながらケツにはさんだシッポが落ちないよう腿をすり合わせて、オレは相棒の部屋に入ったのである。角都は変わらず新聞に頭をつっこんでいたが、ヨッ、と声をかけたら顔を上げ、手から新聞を取り落とした。露出の少ない顔のわずかな面積がみるみる赤黒くなる。ものすっげー嫌そうな顔だ。なんてわかりやすい奴なんだ。予想以上の反応にオレは笑いが止まらない。中腰になってゲハゲハ笑っていたら、開いたケツからしっぽが落ちた。それがまたおかしくて、床にへたってヒーヒー言いながら顔を上げると角都がいない。いや、いたんだけどいつの間にかオレの背後に移動している。飛段違うぞこの尾は挿入型の玩具だ、と落ちたシッポを振りかざして肉薄してくる角都を見て、オレは一瞬笑いを忘れた。えっ角都、おめーネコミミ好き派なのかよ?わかりにくっ!!