ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

されたいんじゃなくて、したいんだ(ss)



起きがけ、角都といい雰囲気になってる夢を見た。もうちょっとでチューできる、というタイミングで蹴り起こされたオレは、蹴りつけた足の持ち主を恨みがましく見上げながらその口にキスをしたくてしたくてうずうずした。何とかして欲を満たそうとオレは機を窺った。奴がマスクを外すのはメシの時ぐらいだから、寒いからと言い訳しつつべったりと隣に貼りついてメシを食う。野営の朝メシはいつも簡単だ。煎り米に干し肉。こんなものはすぐに食い終わってしまう。それにしても奴は隙を見せない。ギンギンに奴ばっかり見ながらメシ食ってたら、奴は嫌そうな顔をしてオレの胸元を指さした。こぼしているぞ飛段。慌てて自分のコートの前を払う。ダセー格好でキスなんてできやしない。ばたばたしていたら奴の片手が伸びてきてオレの顎をつかみ、ひょっと上を見たら唇を舐められた。まったくガキか貴様は。奴の口がむぐむぐしているのを見ながら、オレはしばらくぽかんとする。えっなに今のオレの口になんかついてたの舐められたのかうわ超ダッセーっつーか、えええ、ナニソレ!