ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

上げたり下げたりすんな、コラ(ss)

たっこ様からのリク「秘めごとの続き・俺はてめーのオモチャじゃねえと言う飛段」による小話です。たっこ様、楽しいリクをありがとうございました^^




角都はいい相棒だ。強いし頭もいいし死なない。いい奴を見つけたもんだなと自分でも思う。けどたまにはイラッとすることもある。奴はエッチの時にオレをかなり過酷に扱うのである。所詮オレは相棒にかなわない、力が違いすぎる。別にやられることを気にしているわけじゃないんだ、あれはあれでけっこう楽しいから。けど「一晩で何回出せるか実験してみよう!付録:飛段」みたいなことをされるとオレって一体何なのって気にもなる。オレたちは相棒同士で対等のはず。けど、オレが角都で実験できる日がくるとは考えにくい。今日も角都はオレで散々遊び、へとへとになったこっちが寝ている間に勝手にオレと一緒に風呂に入ってやがった。ふつう湯船の中で尻の中を洗ったりするか?しないだろ?しかも他人の尻をだぞ?オイいい加減にしろ、オレはてめーのオモチャじゃねぇ、と角都の腕の中でせいぜい男らしく凄んでやったが奴は動じず、なんだ起きたのか、と言って指を引き抜くとオレの体を持ち上げて風呂の縁に座らせ、タオルでぽんぽんと拭き、当たり前みたいにまたオレを持ち上げようとした。さわんな自分で歩けるッ、とオレはわめいて奴の手を振り払い、尻を庇いながらよちよちと風呂場を出て、できるだけ力を入れてドアを閉めてやった。背後から、ガキが、と呟く声がしたが聞こえないふりをする。なんなんだあれは、実験動物の次は王様扱いか?どっちにしろフェアじゃない。いつかは角都に同じことをしてやるぜ、とオレは何十回目かの誓いを立てる。そう、オレたちは対等な相棒同士なんだ。もしそうじゃないならこんな関係をいったい何と呼べばいいのかわからないじゃないか。