ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

共用シャワーブース(ss)

こあん様からのリク「前方不注意」による小話です。こあん様、いつもすてきなお題をありがとうございます!



泡だらけになって頭を洗っていたら、何か濡れたものが顔に寄ってきて唇にぺちゃりとついた。反射的に開いてしまった目を慌ててつぶり、勝手なことをするなと言う、その唇をまた舐められる。ハァ?オレぁなんもしてねーぜ、おめーが前をちゃんと見てないからだろーが。ふざけた笑い声が小部屋に響く。俺は手を伸ばすが、相手は巧みにそれをすり抜け、狭い場所をくねくねと逃げ回る。いったん諦めたふりをして三たび顔を寄せてきた相棒をやっとつかまえた俺は、ぬるつく体をしっかりと押さえつけ、偶然当たったらしい唇や舌を堪能する。片手を動かすと、珍しく鼻声を漏らした相棒が少し焦った声を出す。おい、それここですんのはヤベーんじゃねえ?俺は構わず指を使う。何の話だ、俺は探しているだけだぞ、目に入った泡を流すためのシャワーコックをな。