ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

いつでもどんなものでもおかずになる(ss)

こあん様からのリク「売り言葉に買い手がつかず」による小話です。リクのキモであった飄々感が皆無であります^^;生臭いダメな話ですみません。こあん様、いつもありがとうございます!



今日は疲れた、などとわざわざ言わなくともそのぐらい察してほしい相棒なのだから、と寝台に腰をおろした角都は無駄に願う。ひとの部屋に押し掛けてきてがみがみと目の前でがなりたてる飛段は頭脳労働をすべて他人任せにする愚かなガキであり、三大欲求の他に何か考えることがあるのか不明だ。ああ、宗教があったな、と角都はつらつら考える。睡眠欲、食欲、性欲、殺人欲、他にはなんだろう、排泄欲は性欲にあたるのだろうか、いやいやそれは変態的な考えだ、疲労していると自己規制がゆるくていかんな。突き出されたり歪められたりとよく動く飛段の口を眺めながらそんなことをゆっくりと思いめぐらしていた角都は、相棒が黙り込んだのに気がつき、ん、と目を上げる。飛段の眉間にしわがより、ふくらんだ鼻の穴が上唇と連動してひくひく動いている。ひどく腹を立てているらしい。おい無視してんじゃねーよ、ひとが甘くしてりゃつけ上がりやがって、その気になりゃテメェなんざいつでも殺せるんだぜクソヤロー。精一杯の凄みを聞き流しながら、角都は、先日対面で行為に及んだときもこいつは眉をひそめてこんな顔をしていたなあ、などと再び不埒な思いに浸る。角都に腰をつかまれた飛段は意思とは無関係に相棒の上でウサギのように飛び跳ねる羽目になり、いやだいやだと抗いながら達したものだから、角都はそれをネチネチとからかったのだった。どう責めようと顔の露出面積をでろりと緩ませるだけの角都をとうとう見限ったのか、ケッ、と吐き捨てて飛段が足音荒く部屋を出ていく。さて、と角都はゆっくり立ち上がり、開けっぱなしのドアを閉めるついでに自分も部屋を出る。疲れているせいか飛段のせいか体の一部が突っ張ってしまった。始末してから休むとしよう。それに排泄欲は性欲にあたるのかやっぱり気になる。変態的かもしれないが確かめなければ。疲労していると自己規制がゆるくてどうもいけないが。