ペインが買ってきた苺を
デイダラと飛段がちょろまかす。きっと小南にやるつもりなんだぜ、うん、と
デイダラは笑い、冷蔵庫のパックに二粒戻してやる。良い香りを漂わせる大粒の美しい苺をぽいと口に放り込む
デイダラを見て、手の口からは食わないんだなァ、と飛段は妙な感心をする。
デイダラの方は両手に苺を持ったままの飛段に気をとめ、早く食わねえとリーダーに見つかるぞ、と促してやる。さっさと食えよ、ひょっとして今年初めての苺を大事なじいさんにも食わせてやりたいなんて殊勝なことを考えてんのか、うん。バーカそんなんじゃねーよ、と飛段は言い返していそいで踵を返すが、耳と頬がぽうと染まるのまでは止められない。