ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

待ちぼうけ(ss)



つながっている最中、へっくし、とくしゃみをした飛段がそのはずみでいきなり達した。収縮した内部に角都の器官が引っかかったことが原因だったのだが、相棒の状態に興奮した角都が容赦なく同じ場所を突き続けたため、飛段は力が入ったままの体を痙攣させながら長々と体液を垂れ流し、同時にそれを上回る他人の体液を摂取することになった。角都や飛段にとって性の営みは愛の行為というよりアトラクションに近い。余裕がなかった飛段はともかく、角都はこの日の営みを大いに楽しみ、その後もくしゃみを待ち望むあまり、ほこりっぽい不衛生な場所で行為に及んだりもした。切り株のそばでウサギが転げるのを待つ農民のように欲にかられた人間は往々にして愚かな行為をするものだが、ウサギの肉はそれほどうまかったのだ。仕方がないだろう。