ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

死にたいと、今度お前が言ったなら(ss)



飛段がたるんだ戦い方をしたので角都は不快になった。木の葉との対戦を経て不死が絶対ではないことを知ったはずなのに教訓は長続きしないらしい。角都の説教に対して飛段は、いーじゃねーか勝ったんだからよォ、と投げやりに応える。それに立腹した角都が飛段の弱点を声高に並べたてると、飛段は飛段で、しょせんは不死に敵う相手などいない、角都とて自分を殺せはしないではないか、と嗤う。殺せるものなら殺してほしーぜ、と吐き捨てる飛段に角都は感情的になり、死の意味もわからぬ馬鹿者め、貴様が死にたいと言うなら代わりに俺が死んでやるからよく見て学ぶんだな、と怒鳴り返す。頬をひきつらせた飛段が憎々しげに角都を睨みつけるが、角都も負けずに睨み返して相手を威嚇する。このことに関しては一歩も引くことはできない、絶対に。