ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

返事が欲しかっただけ(ss)



単独で仕事に出た角都から飛段へ珍しく便りが届く。そっけないはがきに筆文字で「三日前に夢でお前と会ったが何の話をしたのか忘れた、覚えているなら教えろ」と書かれている。飛段は頭をひねる。これは暗号か、それとも文面通りの無茶な要求か。考えた末、飛段は「きのうのばんめしもおぼえてないおれにわかるわけない」と書き綴って返信する。角都から追って連絡はなかったから、それで用は足りたらしい。