ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

はだか××××(ss)



店頭にぶら下がる越中ふんどしを見た飛段は「さわやかな下着」という売り文句に惹かれてそれを買った。買い物から隠れ家へ帰るといそいそと装束を脱ぎ、新しい下着を身につける。帳簿つけに集中していて相棒に注意を払っていなかった角都は、目の前を横切った相手の影に違和感を感じてふと目を上げ、まるでエプロンのごとく前に布を垂らしただけの姿を視野に入れてしまう。確かにこりゃ涼しいなァ、と喜ぶ飛段の股の間で布はおとなしく垂れ下がっているが、風でも吹けばあっという間にお宝がのぞくことだろう。瞬きを忘れて凝視する角都の前で飛段は後ろを向き、立ったまま腰を曲げて床に落ちている袋をあさる。角都ゥ、ビール買ってきたぜ、飲むだろォ?結ばれた紐の下で二つに割れている極上の尻。汗の浮いた長い脚はがに股に開いていて、その間から白い布を背景に袋と竿がぼろんとぶら下がる。角都の喉がゴクリと鳴る。ああ、ちょうど喉が渇いたところだ、今すぐいただこうじゃないか。