ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

じいちゃん労わられて鐘をつき、相手をなだめる(ss)



若さのせいか体質か、一度の絡みで飛段はよく複数回達する。早いというわけでもないが、いざ出し始めるとそれが何度も続くのである。飛段がそんな状態になると角都は決まってやにさがり、ピンピンと暴れる相棒の竿を指でいなして大いに可愛がる。おい知ってるか、と四つんばいの相棒の背後から覆いかぶさった角都は余裕のない相手にネチネチと問いかける。人が生涯でいける回数は決まっているらしいぞ、お前のように無駄撃ちしているとじきに精を使い果たしてしまうんじゃないか。えーマジでか、と飛段はしつこくまとわりつく角都の手を払いのけようとするが、後方からの杭に揺すぶられる身では抵抗が難しく、波に乗ってまた続けざまに放出する。うー、と悔しそうに唸った飛段は片手を尻の下へ伸ばし、自分を貫く杭の根元をつかむ。が、それ以上の動きは見せず、相変わらず丸い尻を角都に向けたまま浅い息をついている。不審に思った角都が何をしているのか尋ねると、テメーなに暢気なこと言ってんだ、とびっくりしたような声が返ってくる。回数が決まってるって今言ったろ、オレぁテメーと組んでからしか出してねーけどテメーは何十年も前からこんなことしてきたんだろうからいい加減気をつけねーと打ち止めになっぞ。運動のせいで上気した頬と潤んだ眼を振り向けられてそんなことを言われた角都は一気に燃え上がり、根元の枷を力任せに引きはぐと、自慢の撞木をふるい始める。こらテメー、とそれでも片手を尻に回そうとする飛段だが、やがてそれどころではなくなり、角都に全面的に協力した挙句、再び数発を浪費する。その後、自分ももちろんだが相棒のことを案じてメソつく飛段に角都は嘘を白状して叱られる。だがそれすらも喜んでしまうこの高齢者は本当にどうかしているのだった。