にぶちん・ション１０(ss)

数日間の単独行動の後に相棒と合流した。また二人に戻っての道中、道端の木陰へ小便に行くと、いそいそと相棒もついてくる。道具を引っ張り出しながら何気なく相棒のナニを見ると先端が赤剥けになっている。何だそれは、と尋ねるとなぜか相棒は呆れたように笑い、てめーホント鈍いよなァ、と言う。わけがわからないが今は小便が先だ。放ち始めると右隣の相棒が突然イテッと小さく叫び、おいこれもてめーのせいだぞ、と恨めしそうなしかめっ面を向けてくる。どうやら相棒のナニの先に小さな傷があり、小便がしみるらしいが、なぜそれが俺のせいなのだろう。よほどの長時間こすりでもしなければあんなふうにはならないだろうに。…ああ、そういうことか。