ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

狙う(ss)



自分の分を食べてしまった飛段が角都の握り飯を狙う。貴様はもう食べたろうが、と叱責された飛段は口をとがらせてケチーケチーと唱える。食い意地の汚さといいやかましさといいこいつはカラス並みだと角都は呆れ、相手に取られぬよう大きな握り飯を両手で持ってだいじに食べる。飛段はそんな角都の前に仁王立ちして威嚇するように相手を見下ろすが、急にデレリと笑み崩れ、いいよ焦んねーでゆっくり食えよ、などと言いだす。悪かったよもう取らねーからよォ。こいつは今度は何を企んでいるのだろうと角都は怪しみ、警戒心もあらわに相手をじっと見上げる。飛段はさらにデレデレとやにさがる。自分を上目づかいに睨みながら両手で持った握り飯を食べる角都。うわーどうしようコレ、超スーパー可愛いんですけど!