ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

朝から全力疾走(ss)

※角都の声にハアハアする飛段の話です。通常通りのくだらないアホ話です。数日前にすてきサイトの「星隠レ商店」様で声萌えの現パロ角飛話を拝読し、まあ可愛い!と触発されて書きましたが、星隠レ様の格調高いラブリーさは当然のことながら光年のかなたにあります。ウチの話で汚れてしまった目は、ぜひ「星隠レ商店」様で清めてくださいませ。



いろっぽい夢を見た。むこうが透けて見えるカーテンみたいな滝の中からコートなしの角都が出てきて、頭巾とマスクを取り、濡れたかっこのまんまこっちを見ているという夢だ。奴はいつもあんなだから夢の中でも「カモ〜ン」みたいなことはしちゃくれない。けど、服を体にぺったりと貼りつかせ、濡れた黒髪を掻き上げながらこっちを見ている角都は禁欲的なくせに恐ろしくセクシーで、オレの頭は熱気ではちきれそうになった。夢の中のオレがたまらずナニをこすりだしたそのとき、現実の相棒が現実のオレを容赦なく叩き起こす。いい加減に起きろ、いつまでそうしているつもりだ。頭上から降ってくる低い声。かたくなに目をつぶるオレは、瞼の裏に残る悩ましい相棒の姿と現実の声をコンバインすることに成功し、シーツの下でせわしなく手を動かす。ゴール目指して大急ぎのオレを苛立ちもあらわな相棒の声が追い立てる。ぐずぐずするな、いったい何しているんだノロマめ、先に行くぞ、おい聞いてるのか、もう出るからな。ちょいまち、とオレは必死に相棒を引き留める。オレももう出る、もう出るってェ、だから一緒にいこうぜ、角都ううううん!