ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

初めから終わりまでなんだかもうだめな武人(ss)



いやがる相棒の尿道と直腸をしつこく探り、何度も体液を絞り出させた。痛みを悦ぶ飛段だがいつまでもいじられることは苦手らしく、本気でいやがっているようだった。こちらの体を押しのけても細く太く伸びる地怨虞から逃れることは難しい。体に地怨虞の侵入を許したまま、相棒はなめくじのように体液の跡を残しながら室内を這い、自分の得物を取りに行く。反撃をどうあしらったら相手に更なるダメージを与えられるだろう、と期待でニヤついていたところ、鎌にたどりついた飛段はその刃で地怨虞をプツプツと切っただけで武器を置き、自分の穴から引き抜いた切れはしを床に投げ、そのまま立膝を抱え背を丸めて顔を伏せてしまった。俺はその場に坐したままするすると地怨虞を収納したが、胸の中は大嵐だ。やりすぎた。これは完全に俺が悪い。そばに寄って謝りたいが、そうしたらあいつは鎌で俺を狩りにくるかもしれない。だが身を硬化して近寄るのはマナーに反しているような気がする。素直に狩られるしかなさそうだ。覚悟を決めた俺は相棒へ近寄っていく。謝罪の心をあらわすために四つん這いになり、上目づかいに相手をうかがいながら、そろそろと。