ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

アシスタント(ss)



食いたいなら自分で作れ、と言われた飛段が両手で挽肉をこねてハンバーグを作っている。オメーの分も作ってやるぜと言われた角都は、それなら味付けをきちんとしなければと相棒の隣に立って手伝いをする。と、手指を赤い肉まみれにした飛段が角都に声をかける。なあ、ちょっとオレの乳首掻いてくんね?さっきから痒くってムズムズしやがるんだ。確かにその手では掻けまい、だがそれを他人に頼むか普通、と角都は考えるが、無言のまま相棒の乳首を爪で引っ掻いてやる。うんうんそこそこ、と満足げだった飛段だが、こねたタネを小判形にまとめ始めたとき、再び角都に声をかける。なあ、ちょっとチ○コの先っぽ掻いてくんね?さっきから我慢してんだけどどうにも痒くてよォ。ええっ、とさすがの角都も驚く。だが飛段の肉まみれの手がふらふらと股間に伸びていくのを見ると驚いてばかりもいられない。ズボンの上から先端を存分にもんでもらった飛段はタネをフライパンに投げ込み、得意そうに角都を見る。なにオメーうろうろ歩いてんだ、もうすぐできるから座って待ってろってェ。内心複雑な角都は感触の残る右手を服にこすりつけながら、それでも椅子には座らず相棒のそばに立っている。いつまた出番が来るかわからない。素人にはわからないだろうが、助手は助手でなかなか大変なのだ。