ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

独語・Co番外2(trash)

以前こあん様から「未消化」リクをいただいたとき、最初に書いたのがこれでした。あんまりな話なのでアップしませんでしたが、考えてみれば今までだって不潔で下品な話ばかり書いてきたんですから出してしまうことにしました。
…とはいえ相当汚い話です。吐いてます。具入りです。苦手な方は避けてくださいませ。



<カンパニー番外 2>


角都が公衆便所にこもったまま出てこない。待ちくたびれた飛段が「おいおい死んでんじゃねーだろーなー」とドアの前で無遠慮な声を上げる。雨がほとんど降らないこの国の公衆便所には屋根がない。飛段は壁の上辺に手をかけると身軽に体を引き上げ、便所を覗く。床面の穴の上に屈んだ角都は服を着ている。排泄ではなく嘔吐をしているのだ。飛段はゲタゲタと笑い、壁を乗り越えて自分も狭い個室の中へ飛び降りる。突然の闖入者にも角都は反応せず、背を波打たせて穴の中へ吐き続ける。
「調子に乗って食い過ぎんだよテメー、おえっキノコの原形残ってるじゃねーか、ちゃんと噛んで食わねーからこんなことになんだぜェ」
貴様といるストレスでおかしくなったんだ、と角都は恨めしそうに反論するが、すぐにまた俯いて口から粘液を垂らす。苦しむ角都には悪いが、飛段は庇護者の優越に浸って相手の背をさすり、うるさそうな髪を後ろで押さえてやる。こんな角都も飛段としては食べてしまいたいほどに可愛らしい。頭の上には四角い青天井。さまざまな欲が臭気とともに明るい上空へと立ちのぼっていく。