ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

バカ二匹(ss)



行為をしようと服を脱がせたら、脇腹に触れる手がくすぐったいと相棒が笑いだした。背を丸め腰と膝を曲げてケタケタ笑うさまは図体のでかい子どものようで、自分はとんでもなく年の離れた者を相手にさかっているのだと思い知らされるが、それでもどうにもかわいくてしょうがない。わざと脇腹をなでまわすと相棒はひゃあひゃあ叫び、俺の腹周りをくすぐり返してきた。こそばゆさに息をつめると、調子に乗って脇の下やら首の付け根やらを狙ってくる。やめろ、と叱る声がつい震えてしまう。オメーがやめろよ、と返す相棒の声も笑いで転げまわっている。相棒の目に映る俺の顔。歪んでしわくちゃで楽しげで、なんという幼稚なバカ面だろう。