ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

ション12(ss)



酔っぱらった飛段が便所へ立った。一日中相棒を抱くことばかり考えていた角都は好機と思って後を追う。扉を開けば飛段は小便器に向かって放尿している。背後に寄ってコートをまくりあげ、ズボンから半分顔を出している尻をいただこうとしたとき、飛段が突然くるりと後ろを振り向いた。筒口からほとばしる尿が床に円を描く。あわてて飛びのく角都の前で飛段はもう一回転して見せ、キヒーと笑った。てめ、やだっつったな今、やだって、キヒヒヒ、角都てめー超かわいい超受ける、ゲハハハ。ひとしきり笑ってから飛段は再び小便器に向き直って残りを絞り出す。角都は相棒が用を足し終えるのを待つ。これしきのことでやる気を失うようでは飛段の相手はつとまらない。