ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

君子(ss)



情報を取りに行くオレに、視線を合わせようとしない者を信用するな、と角都が言った。なるほどと思い、オレは初めて会う情報屋の目をじっと見た。奴は最初のうちはちゃんとこっちを見ていたが、そのうち居心地が悪そうに目をそらし、その後はオレがいくらじろじろ見てもかたくなにこっちを見ようとしなかった。こいつはダメだと思い、帰ってから角都にそう言うと、その男は信用してよさそうだと言われた。なぜだ。