ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

くだらない自慢(ss)



飲み屋で見かけた野郎が今まで大勢殺してきたと大声で自慢している。チャラチャラした優男でこれっぽっちも強そうじゃないが、もしかしたらすごい術を使うのかもしれないと思ったら血が騒いでどうしようもない。角都は相手が賞金首じゃないからとまったく乗り気じゃないので、これ幸いと飲み屋から出てきた野郎に挑んだら、あっけなく死んでしまった。儀式をする暇さえなかった、そいつは鎌さえ避けなかったから。人違いじゃないかと角都が呆れているが、こいつが千人斬りしたと言っていたのをオレはこの耳でしっかり聞いたんだ。