ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

鼻血ブー(ss)



ダメ元で今日はオレの誕生日だと言ってみた。プレゼントとかねーのォ、んじゃ一回テメーのケツ貸せよ、カネもかかんねーしいいだろ。オレがどれだけの希望を込めてこのセリフを口にしたのか角都にはわからなかったに違いない。それでも奴はこれから殺しに行く相手をオレにゆずると約束した。好きにやっていい、だが原形はとどめておけよ、換金するからな。そう言ってからぼそりと、俺のケツなど二つに割れてて穴も開いているのに何がいいやら、と呟いて片目を細めた。マスクの下で笑ったんだと思う。それからというもの、歩いているときも贄を屠っている間もメシを食ってるときもオレは角都のケツのことばかりを考えている。二つに割れて穴が開いてると呟いた声のことも。頭がはちきれそうなぐらい。