横殴りの吹降りの中、ずぶ濡れになって歩きながら飛段が相棒に尋ねる。角都ゥ、おめーなんでオレと組んでるんだ？いっつも喧嘩してるくせに何か理由でもあるのかよ。大ありだ、と角都が答える。お前は高値の賞金首だぞ、金に困ったときにお前の首を落として…

2/27にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。

狭いビジネスホテルの一室で、部屋の面積の大半を占めるこれまた狭い寝台に横になり、俺と壁に挟まれた窮屈な体勢で熟睡する相棒を眺めるうち、いつか仕事先で見た砂の丘陵地帯を思い出した。強い雨の中、小さな窓から弱々しくさしこむ灰色の光のせいかもし…