ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

オワリ?(ss)



あおむけの角都に跨っていたオレは白濁で汚れた相棒の腹に両手をついて息を整えた。今日の自分は乱れたり流されたりせず、達するときも声など出さず、我ながらなかなか凛々しかったと思う。自尊心の傷つかない良い交わりだった、あとは威厳をもって立ち上がるだけである。床についた膝に力を入れ、そろりそろりと尻を持ち上げていたオレは、ふと背後からの気配に気づく。オレらのからみが終わるまで、と部屋の隅でおとなしくしていた四遁のうちのどれか、フハフハ鼻息からすると多分圧害だ。よほど退屈していたのだろう、跳ねるように飛んでくるとオレの肩に前足をかけておんぶよろしくのしかかってくる。オレはとっさに両腕と太腿に力を入れてがんばるが、奮闘むなしく、上げかけていた尻はずぶずぶと沈んでいく。うわーうぎゃー、とオレはわめき、太腿で角都の胴をぎゅうぎゅう挟みながらあろうことかまたもや達してしまう。まだ終わっていないぞ、あっちへ行ってろ、と角都の声がする。やけに上機嫌に聞こえるのは気のせいだろうか、とよじれた内臓の感触に耐えながらオレは考える。そうしてせっかく無傷だった自尊心はどこかへ行ってしまった。圧害も。