ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

ガチ(ss)



組み敷かれていた飛段が角都の腰に脚をからませ、じわじわと背後に回ろうとする。角都は相手を押さえつけようとするが、ローションまみれの体はうなぎのように拘束をすり抜け、飛段はとうとう相手の背にカエルのようにへばりつくことに成功する。しかし、慌てもせずに立ち上がった角都がわざと仰向けに倒れたことから全身を強打し、ゲヘゲヘ咳き込んでいる間に再び組み敷かれ、あまつさえ挿入まで許してしまう。それでも飛段は相手の顔面へ蹴りを入れ、せめてもの騎乗位に持ち込む。ところが膝を曲げた角都が仰向けのまますごい勢いで宙に向けたピストン運動を繰り出したものだから、激しく動くブリッジの上で飛段は翻弄され、余裕がないまま不本意な結果を迎える。やがて自身も達した角都は戦意を喪失した相棒の体を引き寄せ、その鳩尾を一発殴る。息も絶え絶えの飛段は相棒の肩に頭をあずけたまま動かないが、よくも俺の顔を蹴りやがったな、という低い怒声を聞いて唇の端をつり上げる。なんだ今日はオレの勝ちらしいぜ!やったー!