2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧
角都が崖から飛んだ。近道にもほどがあるだろーが、と口では文句を言いつつ躊躇なく飛段も続く。先ほど斜面を駆け下りていった賞金首はさほど足の速くない連れを必死に引きずっていた。相手の目くらましに後れをとった角都と飛段だが、これで先回りができそ…
圧害との距離が近すぎたのか、風遁を食らった相手の残骸とともに、殺虫剤を噴きかけられたハエのように飛段までが落ちてきた。ぶざまに尻から着地した飛段に角都は近づき、とりあえず、大丈夫か、と声をかけた。ぽかんと見上げる飛段のためにマスクをおろし…
3/5にコメントをくださった方へ。ありがとうございました。
3/4にコメントを下さった方へ。ありがとうございました。
3/3にコメントをくださった方へ。ありがとうございました。
金は裏切らないからな、と相棒に言われるたび、オレは体の奥のどこかが少しずつ傷つくような気がする。使わなきゃ意味ねーし使えば減るじゃねーか金なんか、と毒づいても角都は涼しい顔だ。運用すれば金は金を生む、頭さえ使えば金は減らん、怖いのはインフ…
遠路を移動した帰り道のことだ。角都おめーひとっ風呂浴びたらどうだ、あの辺掘りゃきっと出るぜ。そう言いながらこちらを見た飛段はふと苦笑したようだった。俺はわかりやすく嬉しそうな顔をしてしまったらしい。水遁による洗身では物足りなくなってしまっ…