ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

だめな大人3(ss)



窓の外はバケツをひっくり返したようなどしゃ降りだが、今日は幸い仕事もない。ビジネスホテルの狭いベッドの上でつながったままの腰をゆすると、相棒も起き出したのか寝ぼけた声でフニャフニャ言ったが、それきり反応せず、顔を覗き込むと薄目を開き涎を垂らしたまま眠り込んでいた。昨夜の交わりが尾を引いているのかもしれない。あれから三時間は経っているのにまだ回復しないとはのろまな野郎だ。そのくせ下の体液だけはしっかり漏らすのだから笑える。しばらく間をおいて再び腰をゆすると、相棒はまたフニャフニャ言い、またもや少し漏らして眠り込む。鼻をつまんでも舌を舐めても目を覚まさない。暇なのでリモコンでテレビをつけ、将棋の対局や芸能人の離婚を騒ぎ立てる番組を見ながら、ときどき俺は腰をゆする。つまらない遊びだが、相棒から体を離してメシを食いに行くよりは面白い。外は大雨だし。